小学校3年生の息子ハルが、「これに行きたい!」と学校から帰って来るなりお便りを渡してきたのは、2023年3月のことでした。
そのお便りは、地元のジュニアオーケストラの体験会のお知らせ。
クラスメイトの女の子がトランペット奏者として所属していて、そのお便りをくれたんだそうです。
ジュニアオーケストラって、存在は知ってはいたけれど、こんな小さい内から入団できるんですね。
他は分かりませんが、地元のジュニオケは小3から高2までのお子さんたちが対象年齢でした。
「行きたい!絶対行く!トランペット吹きたい!」
と凄い勢いでしたので、反対する理由も無く、もののついでに小2の娘ユキも春から3年生で対象年齢なので、2人分体験会に申し込みましたよ。
ユキはオーケストラに興味があるかも分かりませんでしたが、(というかこの時点でハルもオーケストラが何か分かっていなかったでしょうけど)
二人とも幼稚園の時からピアノを(ゆるめに)やっているので楽器自体は好きでしょうから。
体験会のお便りを持ってくるより少し前から、ハルはトランペットを習いたいと言っていました。
何でも、音楽の授業で、生徒たちが得意な楽器を披露する時間が設けられていたんだそう。
(楽器の不得手な子には地獄の時間なのでは…と思ったら、やりたい子が挙手する形だったみたいでホッ)
ハルはピアノで「真夜中の火祭り」を弾いたようです。
他にも、素晴らしい太鼓を披露した子や、モーツァルトの「トルコ行進曲」を完璧に弾いた女の子がいたそうな。
はー、3年生なのにすごいな~、それはぜひ聴きたかった…と思っていたら、ハルは何よりも、トランペットを吹いたクラスメイトTちゃんにいたく感銘を受けたんだそうです。
大人しく本が好きな女の子というイメージのT ちゃん、クラスの皆の前でトランペットを吹いたのかぁと私も驚きましたよ。
その意外性と、トランペットという今まで知らなかった楽器の格好良さで、ハルの心は一瞬で掴まれてしまったのでした。
それ以来、ハルがトランペットを吹きたがり、私はピアノの先生に相談してみたり、トランペット経験のある友人に尋ねてみたりしていたのです。
でもねぇ…
トランペットを習うというと音楽教室や経験者による家庭教師的なものしか思いつかなくて、予算の都合上それは難しいし(音楽系の習い事って高いですよね…)、トランペットは無理かなって思っていたのでした。
そんな折に、Tちゃんからジュニオケの体験会のお知らせプリントをハルが貰って大喜びしていたので、私もホッとしたのです。
体験会で一回でもトランペットを吹かせて貰えたら、息子の気も済むんじゃないかな…と。
結果として、気が済むどころか火が燃え上がることになりましたけど。