猫とジュニオケを見守る日記

ジュニアオーケストラに所属している小5ハル(クラリネット)と小4ユキ(オーボエ)の兄妹観察日記

担当楽器の発表日

担当する楽器が決まるまでの間に、何度か代表のアユさんとLINEでやり取りをしていました。

 

ハルについては、

「ハルが物凄くトランペットをやりたがっているのは知ってるし、音楽監督にも伝えてあるんだけど…今年度トランペットからは卒団生がいないのと、ハルと同じ学校のTちゃんがトランペットにいるから、ハルがトランペットになるのは難しいんだ。同じ学校の子が同じパートになると、学校のイベントの日に2人抜けてしまうことになるから演奏に支障が出てしまうの」

との事。

なるほど…

色々とオケ事情があるんですね。

更に、

「体験会でハルの様子を見ていた先生方が、クラリネットが良いんじゃないかと。運指が難しいから頭の良い子に向いているし、ハルならクラは楽しいんじゃないかな。実際、良い音が出てたしね」

と言われました。

 

正直、ハル本人はトランペットやりたさ故にジュニオケ入団を決めた所があるので、トランペットがやれないとなると私はとても不安になりました。

イクラ中のハルにアユさんからのLINEの話をしましたが、

「あ、うーん、まぁ、いいよ」

とよく分からない返事。不安。

 

ユキに関しては、

「講師陣は、ユキちゃんはバイオリンが向いてるという意見です。身体は小さいのに腕が長いのね。ちゃんと音階が弾けていて凄いと言ってたよ。ただ、ハルが管楽器、ユキちゃんが弦楽器となると、管と弦は練習場所が違ったりするので要相談ですね」

とのこと。

ユキはバイオリンでも良いと言っていたし、楽器は大丈夫だけれど、練習場所が違うのは大変かも。

ハルとユキのジュニオケのサポートは基本的に私一人ですから。

でも、ユキがバイオリンに向いているというのなら、兄妹が管と弦でも私が頑張れば良いこと。送迎に関しては時間を早くすれば何とかなるでしょう。

 

そんなやり取りの後、楽器の発表日を迎えました。

というか、楽器の発表ってただ担当楽器を伝えられるだけだと思ってたら、全団員の前で21期生が一人一人名前を呼ばれて音楽監督から楽器を伝えられる立派なもの。なんだか入団式って感じでしたよ。

 

ハルが先に名前を呼ばれて、「ハルさん、クラリネット!」と言われて楽器を手渡されました。

まぁ分かってはいたので、やっぱりかぁ、という感じ。

トランペットでは無かったけれどガッカリした表情ではなく、むしろ楽器バッグを手にして嬉しそうな。

 

そしてユキ。

「ユキさん!」と呼ばれて、大きな声で「はいっ!」と良いお返事、

音楽監督から「おー、いい返事だ!」と褒められたとこまでは良かったのですが…

「ユキさん、オーボエ!」と言われた瞬間、明らかに固まっていました。

 

先輩方と別れて21期生だけの練習場所に向かう時に、張り詰めていた物が切れたようにうずくまってしまい……

代表のアユさんや、他の保護者さんたちに随分心配を掛けてしまいましたよ…。

そんなにガッカリしてしまうとは。

ユキが希望してたフルートでもバイオリンでも無かったけれど、私はオーボエも素敵だと思いましたが。

見た目はクラリネットに似ていて、でもクラよりも細見な楽器。

私は金管だったので余計に、メロディーを吹く木管楽器たちは本当に素敵で格好良いと思っていました。

私がいた吹奏楽部にはオーボエは無かったのですが、結構珍しい楽器なんじゃなかったかな。

運指がとても難しくて、リードも凄く高価だし、楽器自体もクラリネットより随分高価なイメージがあります。

ジュニオケにはオーボエファゴットもいて、私は初めて見る楽器たち、本当に皆格好良いです。

 

オーボエになって落ち込むユキに「オーボエもとっても素敵だと思うな!」と声を掛けつつ、内心では(オーボエの先輩さんたちにこんな姿を見られなくて良かったなぁ…)

(楽器にも失礼だわ、この娘は…)

と思ってしまいました。

事前にLINEでバイオリンかも、と言われていたので、より衝撃を受けたユキの気持ちは分かるんですけどね。

 

ハルのほうは、トランペットのトの字も出さず、瞬速で気持ちが切り替わったのか、クラリネットのバッグを持って張り切っていました。

 

そして、体験会の時にクラリネットオーボエを担当してくれた先生が、そのままハルとユキを直接指導してくれることに。

クラとオーボエだと兄妹一緒に練習ができるので、先生にとっても親にとっても都合が良いかもしれません。

木管楽器の先生は、ハナ先生という大変キビキビしてパキッとした感じの方で、ジュニオケオーボエを吹いているお子さんの保護者さんなんだそうです。

保護者とは一体どこまでやるのだろうか……

 

最初は、譜面台の組み立てすら危ういユキ。

(ハルはあっという間に組み立てた)

もちろんオーボエの組み立てやリードの扱いも凄く時間が掛かってしまいました。

でも、実際に吹いてみたら、わぁ、良い音!

リードだけの状態でも一発で良い音が出て、楽器に取り付けて吹いてみたら安定した本当に綺麗な音が出ていたんです。

「ユキは姿勢も良いし、音がぶれないし凄く良いね。体験会の時から思ってたよ」と先生。

そうなんだ…

知らなかった……

 

ハルのほうは、クラリネットのリードの取り付けが難しくて少し苦労していました。

音も、やっぱり息の入れ方が難しくてピーとかピャー!って高音がよく出てしまい、四苦八苦。

体験会の時は、先生が使っている音の出やすい良い楽器を使わせてくれていたんだそうですが、ハルが使っていくクラリネットは吹き手がいなくて何年か眠っていた古い楽器。

「ハルの口が楽器に慣れてくるまでと、楽器が目を覚ましたばかりだから楽器自体がハルに慣れるまで、辛抱と練習が必要だよ。頑張るしかない」と言われました。

あと、クラリネットは入れる息の量が多いから凄く疲れるみたい。

オーボエのユキは8秒のロングトーンも上手に吹けましたが、ハルは4秒でも辛そうで、顔が真っ赤でした。

スイミングで肺活量はそれなりに鍛えられているはずですが、先生曰く「息の入れ方もコツを掴むまでは大変なの。ユキはすぐにコツを掴んだ。ハルも鍛錬すればコツが分かってくるよ」とのこと。

 

練習後は、片付け方も教わって自分たちでやります。

落としたりしないかヒヤヒヤ…

スワブという布を通して楽器を拭いたり、リードを水につけて拭いたり、金管楽器には無かった片付け作業、新鮮です。

 

一回目の楽器練習が終わって、ユキの第一声。

「私、オーボエ向いてるかもしれない…」

あー、良かった!!

 

あとは、負けず嫌いのハルがどうなるか、です。

兄妹一緒の練習は、良し悪しがありますね。

オケでのパート練習も、家での自主練も一緒ですから…

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