ハルとユキの所属しているジュニオケは、コンクールに出たことがありません。
ジュニオケってコンクールはあるのかな。ありそうです、オーケストラのコンクール。調べてないから分からないけど。でも、今まで出たことが無いので、これからも出ることはきっと無い…と思います。
先日、ジュニオケの副団長さん（中3チューバ）が中学校の吹奏楽部のほうでソロコンクールに出て、見事に県大会出場を勝ち取り、ジュニオケでコンクール曲を披露してくれたことがありました。
チューバのソロ曲ってどんな…？と思ったら、それはもうメチャクチャ格好良くてお上手。チューバってこんな音が出るのね！と私まで驚いたものです。
ハルはその時、吹奏楽部ではコンクールがあるんだということを知りました。それまで、ピアノのコンクールしか知らなかったから。
私は知ってましたよ。吹奏楽部（弱小）だったし。
吹奏楽コンクールは毎年出て毎年銅賞、アンサンブルコンクールも出ましたがやはり銅賞。それでも楽しかったし、特にアンコンの練習は5人で毎日居残り練習、楽しかったです。楽しい思い出しかないところが銅賞の所以でしょうね。まぁそれはそれで良い思い出。
副団長さんのお陰でコンクールの存在をはっきり意識し出したハル、
『俺も中学生になったらコンクールに出られるんだ、楽しみだな…！』
と言い出しましたが…。
大変残念ながら、ハルとユキの進学する中学校は管弦楽部。オーケストラですよ。そんでもって、弱小、零細部。吹奏楽コンクールには出ないし、アンコンやソロコンも…聞いたことないな。出る子いるのかなぁ。
文化部は美術部と管弦楽部しか無いので、スポーツも絵も苦手な勢を取り込むことで何とか存続しているけれども…。コンクールに向けて熱い青春を体験出来るかどうかは…うーん。
そんな折、つい先日のことです。
ジュニオケの木管のハナ先生から、『ハル、私が所属してる楽団がコンクールに出るんだけど、ベー管が足りないんだよ。一緒に出てくれない？』とハルにお誘いがあったのでした。
『出るよ！出る！絶対出る！！』
ハルは即答。まーそうだよね…。
私がよくよく話を聞いたら、その楽団（名前にウインドってつくとこ）、ちょっと遠い…。車で一時間くらい掛かります。
あと、他団体の音楽活動に参加するにはジュニオケの事務局に話を通さなくてはなりません。
事務局代表のアユさん、凄く良い人で大好きだけど、他団体での活動には決して良い顔をしないことを私は知っています。人には誰しも地雷がありますが、その地雷の一つではないか…と思っていたりする。
ハナ先生は、その辺を上手いこと事務局に話してくれるようなタイプではありません。音楽一筋なせいか、人の感情に無頓着だし、人からどう思われようと気にしない。
私は違います。気にしいだし、アユさんや事務局から私や子供が嫌われるのは本当に避けたい…。
なので一昨日、アポを入れさせて貰い、仕事の後にアユさんのカフェに伺って話をしてきました。
アユさんとは、一時間くらいお話をしました。
結論としては、『団員が他の音楽団体で活動することを事務局が止めることはできない。ただ、団の規則は守って欲しいのと、コンクールの日程と被りそうな演奏会は全てハルは戦力外と見なされることを覚悟して欲しい』
とのこと。
夏休みにありそうなイベントではソロはもちろん、ファーストは任されないってことです。降り番もあり得るそう。
コンクールとジュニオケのイベントが被ったら、引き受けた以上はコンクールを優先しますから、当然ですね。
話し合いはギスギスしたりはせず、和やかだったし、アユさんは私に同情してくれていたようだったので（ハナ先生のゴーイングマイウェイな部分に付き合うのがいつも私だから）、多分大丈夫だったはず…。
ただ、気を遣いながらアユさんと話をするのが本当に疲れたし、これから8月までのジュニオケとウインドの両立もきっと大変なはず…。
既に、私はもう嫌…。だからハルには、今回に限り参加を許可したけど、ジュニオケに所属してる間は他団体の助っ人をするのは今回が最後だと伝えました。
アユさんからは、
『ハナ先生は今5つくらい楽団を掛け持ちしているから、今後もそういう話を持ってくると思うよ。どうするかはハルじゃなく、ぴょんさんが決めていったほうが良いと思う』
と言われました。
やっぱりハルはジュニオケの団員だから、やりたいこと全部やらせる訳にはいかないんだなぁ。
でも、今回引き受けた以上は、どうかハルにとって、コンクール参加が良い経験になりますように。
吹奏楽コンクールは8/4、今年はハルにとって熱い夏になるのだろうか。
ちなみにユキもついでに誘われましたが、本人が『練習で忙しくなるのは嫌！』とハッキリ断ってくれました。
だよね！！
