小4のハルは、クラリネット初心者。
負けず嫌いで向上心があり、慎重さや丁寧さは身に付いていませんが、とりあえず真剣に努力はできる子です。
幸い、ピアノでもクラリネットでもロボットプログラミングでも、大変馬の合う良き師に出会えました。
男性の先生とご縁のあることが多く、ハルが「絶対この先生みたいになる!!」と心酔できる方ばかり。
引きが強く、素直に頑張れるので先生からも可愛がられるタイプ。
羨ましいです。
ユキはその辺、可愛いけれど泣き虫で少し扱いが難しいところがあるからなぁ…
クラリネットをハルと同時期に始めたお子さんのいる、リカさんの素敵なブログ記事を読んでから、マウスピースとリガチャーのことがずっと気になっていました。
ハルにもリカさんの記事を見せたら、「俺のマウスピースも新しくしたい!吹きにくいしフガフガして疲れるもん!明日試奏しに行く!」と凄い勢い。
楽器屋さんで管楽器の取り扱いがあるお店では、予約すればマウスピースやリードなど試奏して吹き比べさせて貰えるんだそうです。
私のパート先で、クラリネット歴6年目になるお嬢さんがいる先輩がいて、彼女は南船橋のららぽーとにある楽器屋さんが御用達らしい。
マウスピースは3年に一回くらいのペースで買い替えているそうで、クラリネット自体もそこで新品購入したんだそうです(60万)。
楽器ってお高いんだなぁ…
マウスピースだけでも万は超えるからなぁ…
でも、マウスピースを変えるだけでも吹き心地は歴然の差だといいます。
ハルのクラリネットは、代々先輩たちが引き継いできた古い楽器、しかもここ何年か眠っていたものです。
私では状態も分からないし、一度楽器屋さんで見てもらってマウスピースを試すのもいいなぁと思っていました。
昨日、ちょうどジュニアオーケストラの練習日だったので、木管楽器のハナ先生とクラリネットのサカイ先生に伺ってみました。
ハナ先生からは、
「マウスピースを買おうなんていう保護者は今までいなかったから……でも、ハルはその内クラリネット2本持ちになるし……もちろん購入する事は構わない…けど…」
ちょっと引かれたようです。
戸惑わせてしまいました。
ハルは、その内にオーケストラ用のクラリネットと吹奏楽用のクラリネットを2本持つようになり、演奏会で使い分けるようになるんだそう。
華やかな音と艷やかな音の違いがあるとか。なるほど分からない。
サカイ先生からは、
「お母さん、ハルくんのマッピですが、ちょっと待っていてください」
と言われて、1時間後くらいに楽器係の保護者さんがたくさんのマウスピースとリガチャーを持って現れました。
「ありったけ集めてきました…!」
別の場所で保管してあったものや、クラリネットの先輩たちが使っていないもの、サカイ先生に頼まれて楽器係の保護者さんたちが車を走らせて集めて下さったのです。
凄い行動力……!
息子のために申し訳ない……!!
サカイ先生が、「僕が今のハルくんに一番良いマッピとリガチャーの組み合わせを探しますので」と、ハルに全部を試させて音を聞き比べてくれました。
10個ぐらいあった内の一部。
1時間ぐらい掛けて下さり、「これが、今のハルくんが一番良い音を出せる組み合わせですね。しばらくはこれで大丈夫です。購入に関しては、ハルくんのレベルがもっと上がったらまた考えましょう。初心者の時に選ぶのと、吹けるようになってから選ぶのとではまた違いますから」と言ってくれました。
なんて有り難い…
ハルも、「凄く吹きやすい!音が出しやすくなった!」と凄く嬉しそうで、私も嬉しかったです。
ピャー音が出にくくなって、スースー言わなくなたかも!
ひたすらロングトーン音合わせをするサカイ先生とハル。
なんだか兄弟みたいね、と他の保護者さんが言っていましたが、確かに…。
ロングトーンはマッピのお陰か以前より苦しそうではなく、大好きなサカイ先生とやれて楽しそうでした。
ここのジュニオケは保護者負担が多い…と感じているのは事実ですが、それだけに保護者さんたちの団結力、行動力は素晴らしく、我が子だけでなくオケの子供たちのために尽くしてくれる姿勢に助けられました。
私も、早く慣れて恩返しがしたい、と思えた日です。
こうして染まっていくのか……