猫とジュニオケを見守る日記

ジュニアオーケストラに所属している小5ハル(クラリネット)と小4ユキ(オーボエ)の兄妹観察日記

大ホールでのオケ練習

8/19(土)、ジュニオケの練習が市民会館の大ホールでありました。

いつもは市内のどこかの公民館なのですが、この日はどこも予約が取れなかったんだそう。なので仕方なく、有料の大ホールでの練習になったんだそうです。そういう事もあるんですね。施設予約係さんって大変そうだなと思います。やりたくない。

ハルとユキは大ホールの舞台に立つのは初めてではありませんが、幼稚園での発表会やピアノの発表会など、実際に舞台にいる時間はそう長くありませんでした。

今回は練習なので、何時間も舞台上。それで初めて私も知ったのが、舞台の上は大変暑いということです。私は舞台袖から見ていただけですが、それでも暑い。舞台にいる子供のそばに寄った時はそれより更に暑かったです。楽器を吹いているから余計に汗をかいていて、これは定期演奏会の時なんか大変だろうなぁと思いました。舞台にいる時間が長いですもんね。長袖シャツに長ズボンだし。それともお客さんがいると緊張で暑さを感じないとかあるのかなぁ…。自分がどうだったか思い出そうとしても、チューバ吹いてたJK時代が遥か昔過ぎて思い出せません。

この日はオーケストラでの合奏練習。

はぁ、なんだかとても嬉しい。舞台にいる団員たちの中に我が子がいて、オーケストラの一員になっているのが見られて。

…と、感慨にふけるのも束の間、気づいてしまいました。大ホールという場所は、予想以上に響きが良い。特に小さく静かに演奏する部分でも、客席の隅々まで届くような造りになっているというか……つまり、ユキの外した音がメッチャ響くのです…。私は親だから、我が子の音がよく分かってしまうだけでしょうか?赤ちゃん期の我が子の泣き声が母親の脳に特に大きく響くとかいうアレみたいな?

いえ、私だけでは無かったようで、「レイルロードファンタジー」の練習が始まってすぐ、ユキの両隣にはハナ先生とオノ先生が駆け寄ってきてガッチリ付いてくれたのでした。

オーボエだけがメロディーパートを吹く静かで素敵な場面に、ユキの不協和音が重なり、私は胃がキリキリと……うあー、うあーと舞台袖で身悶えしそうになっているところを、他の役員ママさんに励まされました。

「大丈夫、ユキちゃんすっごく頑張ってるもの!頑張って皆と一緒に吹こうとしてるのが伝わってくるよ!練習なんだから、間違えても外しても大丈夫!先生だってそれが分かってるから何も言わないのよ。本当にダメそうなら、この部分はお休みするように指示されるから」と…。

はぁ、ありがたいです…。この日の指揮はクロダ先生、ユキに優しいのでやはり何も言わず進めてくれていますが、これが厳しいマルタ先生ならどうなっていたか…。怖い。胃が痛い。静かな場面はユキはお休みにして欲しい。

ですが、ハナ先生は「お母さん、お休みするかどうかの判断は本番ギリギリまで待ちましょう。練習中は何やったって大丈夫なんだから。本人がこんなに頑張ってるんだから。」

オノ先生は「全然大丈夫、むしろ間違えるのが怖くて大きな音が出せない方が問題なんです。出来てない所を私達が気付けないからね。ユキちゃんは堂々と大きく吹いてくれているからとっても良いですよ。楽譜に付いていけてますしね」と言って下さり、本当に有り難かったです。

更にオノ先生は、「クラリネットのハルくんの方も、とっても良いですね。歌うような吹き方が凄く上手。もう安心してパートを任せられますね。本当に、良い木管兄妹ね。」と言ってくれました。

良い木管兄妹。何それ素敵、格好良い。漫画に出てきそう。

はぁ、しかしユキは心配が尽きません。レイルロードファンタジーはまだ良い、綺麗には吹けませんが全部吹くには吹けるのです。

オーケストラのメイン曲になる「マイスタージンガー」、凄く難しくてハルも苦戦していますが、ユキは多分大部分お休みになるでしょう。それならそれで良いのですが、マイスタージンガーは長く、中盤が大変難しく、吹いていないユキはボーっとしてしまうのです。

ステージが暑いのと、レイルロードで頑張った疲れと、いかにも眠くなるマイスターの曲調、なんとこの時に、ユキはオーボエを落っことしてしまったのでした……。

ぎゃあああ!!!

オーボエは繊細で大変高価な楽器、ちょっとした刺激でキーが狂ってしまう!!しかも本人責での修理は自費!!!

慌ててハナ先生がキーの確認をしてくれて、全音狂いの無いことを確認。私はユキに駆け寄り小声で雷を落としたのでした…。

「吹かない時はオーボエをスタンドに挿しときなさい!!」

ネックストラップを過信してはいけませんね。あー怖い…。マイスタージンガー、ユキは降り番にしてほしいわ…。

 

そんな一連の出来事を見ていたはずのクロダ先生は、「ユキちゃん、かなり吹けるようになってきたな!」と褒めてくれており、私は心の中で(ホンマかいな)と思いながら聞いていたのでした。まぁ、合奏の場にいるってだけで立派なことかな…。

 

この日は管と弦全員揃っての練習、ですが弦楽器の21期生はまだ合奏に参加していません。弦楽器は難しいからそういうものなんだろうなと思っていましたが、この日、音楽監督がお怒りモードでした。

「まだ、弦楽器の21期生が誰もテストに合格していない。去年のこの時期なら過半数が合格してたはず、なのに今年は由々しき事態だ。弦の先輩団員たちも協力して、21期生の底上げを頼む」と。

テストとは、新入団員が合奏に参加する基準となるテスト。管楽器はスケールでしたが、弦楽器は「ロングロングアゴー」という曲を音楽監督の前で弾くのです。

ハルとユキはテストしたのかな…。おそらくアユさんがテストしていたんだと思いますが、テストとは言わずに練習の中で審査されており、いつの間にか合奏参加となりました。

比べたら、弦楽器の子たちは音楽監督の前で一人一人曲を弾かなければならず、絶対緊張しそう…親も…。しかも、例年より遅いなんて怒られたら親もプレッシャーでしょう…。嫌だなぁ。

合奏練習を覗きに来ていた弦の21期生の子たちを見て、「皆頑張れ〜!!」と心の中で強く思いました。

ユキは、オーボエで現在大変ですが、希望していたバイオリンになっていたとしたらもっと大変だったことでしょう。弦なんてそれこそ未知の世界、練習場所も違うし。木管兄妹でまだ良かったのかもしれません。

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